2011/05/22

90歳の中にいる少年


90歳のおじいちゃんに会いに行く。 私はおじいちゃんの子供の頃の話をきく。おじいちゃんは、なつかしく昔を思い出して回想する。「昔はなんにもなかったんだよ」等とゆっくりと、ぽつりぽつり恥ずかしそうに話をはじめる。しばらくすると、「昔は〜」という枕言葉がなくなってくる。子供の頃の家のなかや、庭や、学校や、野山や田畑に”いる”そこに”いて”話はじめる。話すスピードはいきおい早くなり、声おおきくなり、顔色よくなり・・・。おじいちゃんはそのとき「少年」になっている。なぜか聞いてるこちらも少年になってしまう。もしかして90歳ヒアリングは、”少年同士の話”なのかもしれないと 思うようになったのです。 そう 昔はよかった今はだめだ///という話じゃないのです。 ”90歳まで長生きする秘訣” でもないのです。 ただ ”少年” に戻る時間を共有する。。そこには たしかに”少年だけしか いない”のです。 継承するとか学ぶとか なんとかじゃなくて、新しいくらしかたを ”そこにいる少年から教わる” それが どうやら 90歳ヒアリング の肝です。 おじいちゃんやおばあちゃんの知恵袋をきいとこうとかじゃないのです。 この辺は、あらためて紙にまとめておこうと思います。 ※少々時間いただきます。 

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